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ミライニツナガルナニカ

人事採用コンサルタントの前田が日々感じたことを中心に書いています。

中途採用の説明選考会の設計ポイント

採用の仕事

中途採用におけるプロセスの一つに“説明選考会”というイベントを設定している企業があります。 今日はその説明会についての記事です。

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社会人が転職すると一口で言いましても、初めて転職する人から戦略的に転職を重ねている人まで経験値は様々ですし、業界、職種、年齢、転職経験などによって、志望先企業の情報収集のレベルがまるっきり違ってきます。

そもそも前提として、約40年ほどの社会人人生で転職をしない方がほとんど、とまでは言わないまでも、多くても2回程度という感じかと思います。

“転職のベテランはいない”

新卒で入社する時には、短くはなったとはいえ、一定の就職活動期間というものがあり、業界研究やインターンシップを通じて自分自身とのマッチングを図る機会が一定数あります。

でも、転職となると状況が全く変わります。中途採用向けのインターンシップなどはまずありませんし、中途採用向けの業界研究セミナーもあまり開催されません(大手人材会社が主催している転職用合同企業説明会のコンテンツの一つとしてありますが・・・)。

そして、今までの仕事と同じ業界、同じ職種で転職するのか、キャリアチェンジという形で転職するのかによっても、必要な志望先企業の情報収集のレベルが違ってきます。

企業によっては、会社説明会というイベントは設定せずに応募者を集めて選考する企業も一定数ありますが、それでいい採用ができる会社はごく一部に限られるのではないかと思います。

もうお約束のキーワードになってしまっていますが、“売り手市場下の採用活動”ですから、今までと同じやり方でやっていても成功する可能性はどんどん低くなります。それは会社説明会というイベントをやる/やらないだけでなく、その中身についても同じように変えるべきものは変えていかないと結果が出ません。

話が少しそれますが、説明選考会と会社説明会について。これらは確かに違うものですが、求職者側の立場に立つならば、会社説明を聞くためだけに求人企業に足を運ぶのは少々気が重いと感じる人が一定数いると考えたほうが現実的です。時間や会場や選考官などの兼ね合いで、会社説明会のみのイベントを開かざるを得ない場合は、オンライン会社説明会というスタイルで開催することも有効です。今はいいツールが安価もしくは無料で使える時代になりましたので、検討の価値があると思います。

説明会の設計ポイント

さて、本題に戻って説明選考会の作り方というか、設計のポイントですが、来場者の自社に対する情報レベルをどの辺で設定するかで、コンテンツの作り方が全く変わってきます。

具体的に言うと

  • 自社のことばかりか、自社の業界やサービスを知らないパターン
    (キャリアチェンジ組や第二新卒組狙い)
  • 職種経験はあるけど、業界ややり方が違うパターン
    (異業界の営業職経験者狙い)
  • ある程度職種も業界も知っているパターン
    (例えばステップアップ転職者狙い)

によって、説明会でどこから話すのか、どこまで話すのかが変わってきます。

業界用語や職種用語をかみ砕いて説明しなければいけないのか、それは当然知っている前提で話しても情報が伝わるのかなど、話し方も変わってきます。

集めたい応募者と集められる応募者の違い

ここで、間違えてはいけないのが、“集められる応募者の層”にレベルを合わせて話し方や内容を考えてしまうと、目的と手段が迷走し始めます。

説明会的なイベントを企画すると、どうしても“出席者数”に目が行きがちです。

気持ちは分からなくはないですが、“ターゲット外参加者”を何人集めても、その対象にどんなに丁寧に説明しても、採用成果にはつながりません。

募集対象としてあくまでも“理想的な応募者”に集中しますが、その“理想的な応募者”が必ずしも自社のことや自社の業界・サービスについて、事前知識があるかどうかは別の問題です。

また、募集手段(募集経路)によっても、応募者の事前情報のレベルはかなり違ってきます。一般的には、社員紹介など自社内にコネクションがある応募者がリアルな情報をもって参加しますし、続いて人材紹介会社の対面コンサルを受けてきた応募者が一番情報を仕入れてから参加し、次に求人広告を見て応募された人・・・となります。

その場合、社員紹介や人材紹介のルートで応募してきた人には、すでに人の手による自社説明がインプットされているということで、会社説明会というイベントはスキップさせたり、あくまで任意のイベントとして位置づけることもいいと思います。

となると、求人広告を見て応募してきた人を主軸にコンテンツや話し方を設計していくとバランスがとれるようになります。

つまり、説明会のコンテンツを作るときは、求人広告で何を伝えているのかという発信情報の棚卸が必要になり、

  • 重複しているけど、あえて重ねて伝える事でインプットしたいこと
  • 広告では伝えていない、説明会でしか伝えないこと
  • 広告で少し触れていることを、詳しく説明会で伝える事

というように、何をどうやって伝えると聴き手に届くのか、が整理されてくると思いますので、ぜひ実践されてみてはいかがでしょうか。

今日もお読みいただいてありがとうございました。